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いたしろこをみき

夢見が。
最悪。


小学生の頃の記憶が、曖昧だと言うのは変なのだろうか。曖昧と言うより断片を少し残して、完全に消えている。単に忘れているだけかも知れない。でも覚えていない。

残った断片の中に、厭な物もある。霧掛かってしか覚えていないけど。でも、どうして嗚呼なった?何故あんな事になった?

大人になれば全て思い出すのだろうか。忘れてしまった記憶は、多分僕が消したんだ。無意識に、少しだけ残して。どうせなら全て忘れて、消してしまえば良かったのに。

そしたら僕は悩まなくて済んだのに。どうして、何で僕があんな目にあったの。僕は何もしてないのに。

その断片を思い出す度に吐き気がするよ。きっとあの時から僕は可笑しくなる定めだったんだよ。運命なんて事、信じてないけど。もしあれが無ければ僕は普通でいられたのかなって思うんだ。

今はその普通が何かも判らないけどね。

ねぇ、キミはどうして僕にあんな事をしたんだい。もう取り返しがつかないんだ。キミがもし死んだら、僕はきっと笑っているよ。キミの死体に僕は嬉しそうに笑い掛けるんだ。

『死んでくれて有難う』

その言葉をキミに呟いて、赤い花をキミの棺に飾ってあげるよ。どうせなら、僕の手で君を殺してあげたいけど。その方が僕に後悔は残らないかも知れないね。

狂わせたキミの最後は僕で終わらせてあげたいよ。こんな醜悪な僕、元から潜んでいたのかな。それをキミが引き摺り出したのかな。余計な事をしてくれたな。知らないまま、人が普通だと言うままで死にたかったのに。こんな腐った面を引き摺り出してくるなんて。

それとももう始めからこうなる予定だったのかな。人間なんて誰でも少しは狂ってるなんて。それが異常な程だとしてもですか。

いっそ消えちゃえば楽になれるかも知れないね。でもその前に、キミが死んでくれなきゃ僕は死ねないよ。キミが無残に死んでくれたら幸せだ。歪んだ顔で死ねば良いさ、大嫌いなその顔を。

キミ以外に嫌いな人なんていないんだ。キミ以外に憎い人なんていないんだ。キミ以外に殺したい人なんていないんだ。

僕は狂ってるかな?狂ってる?素敵な言葉だね。最高の誉め言葉だよ。ね、偽る事が得意になったんだ。キミのお陰だよ。





頭が痛い。
今日も夢に見るのかな。






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女性
誕生日:
1989/02/07
趣味:
音楽/映画/鑑賞/ネサフ/読書
自己紹介:
▽BUCK-TICK
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▽D
英蔵申し子

80後~90年代盤を主に敬愛
パンク・ゴスパン系
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